……どうしてあたし、こんなろくでもない男じゃなきゃダメなんだろう。 自己中で、えらそうで、女ったらしで、最低の。 でもあたしにとっては 最高の……。 「てか、ナミ~。 とりあえず重いから、どいてくんね?」 「うるさい!受けとめろ! 愛の重みだっつーの!」 さらに体重をかけるように、ギュウッと抱きついてやったら ダイスケはあたしの頭をポンポンとなでて 「にくったらしー女」 愛しい声で、そうつぶやいた。 ―――NAMI