そしてはるかは、しばらくあたしの荷造りをながめていたかと思うと 突然ぽつりとつぶやいた。 「ナミだと思うんだけど」 「何が?」 「ダイスケさんの好きな人」 「まさか」 ありえなさすぎる発言に、あたしはプッと笑った。 「笑うとこじゃないよ。根拠はないけど、なんとなくそんな気がするんだもん」 「ないない。あいつ、あたしがニューヨーク行くって言っても、止めもしなかったし」 「だからそれは、ナミの夢をジャマしたくないからじゃん。会いたくなったらいつでも会いに行けるんだし」