颯太のマンションを出ると、空はキレイな水色に晴れ渡っていた。
まぶしい春の陽ざしに目を細め、私は大きく深呼吸した。
「……よし」
働こう。午後から今日もお仕事だ。
私の大好きなカフェ。
いつか自分のお店を持つという、大切な夢。
今はまだ少し胸が痛むけど
きっと大丈夫。
女子は、タフな生き物だから。
歩き始めた私の心に、今も響くのはあの言葉。
『今日のコーヒー、なんかいつもと違いましたよね?
すごく美味しかったです。
ありがとう』
ひとりのお客さんからもらったあの一言が
きっとこれからも、私を励まし続けてくれるんだ。



