Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~


そんなことを考えながら、私物をバッグに詰めていく私。

それほど多くなかったから、すぐに全部入れ終わった。


「じゃあ……行くね」

「……」

「今までありがとう」

「……」


テレビ画面から目をそらさず、ゲームのコントローラーを叩き続ける颯太。

またしても敵のボスキャラに敗れ、『ゲームオーバー』の文字が画面に流れた。


私はバッグを肩にかけて立ち上がった。

そして、玄関のドアノブに手を伸ばしたそのとき。


ふと足を止め、ふり返った。


「颯太」

テレビの方を見たままの背中に、声をかける。


「よけいなお世話かもしれないけど……
そのボスキャラ、しっぽを攻撃したら倒せるよ」

「……」