Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~




通いなれた部屋。

インターホンを押すと、ジャージ姿の颯太がドアを開けてくれた。


「……」

「颯太。本当にごめ――」

「引っ越しの準備で散らかってるけど、沙耶の物はそのままだから。早く持って帰って」

「……うん」


颯太は私と話すつもりはないらしく、わざとテレビゲームに没頭し始めた。

私はその横で、化粧品やマグカップなど、私物をバッグに詰めていった。


ピコン、ピコン。テレビから鳴る軽快な音。

そっと横目で見ると、敵のボスキャラに苦戦している場面だった。


そういえば颯太、いつもここで負けるんだよな。

勝てる裏技があるのに知らなくて、毎回失敗してるの。