たぶんあたしは、あからさまに気まずい顔をしてたんだと思う。
「や、なんかムカついて勢いで言うてもーたけど」
見かねたタケルは普段通りの明るい声に戻って、フライパンがのったガスコンロに火をつけた。
「別に今すぐ返事くれってわけちゃうし。
はるか、春までに彼氏作るんやろ? じゃあ俺のことも候補に入れといて」
「……うん」
うなずいちゃったよ、あたし。
まさかのタケルの告白で
あたしの“3ヵ月”は
嵐のような幕開け。
―――HARUKA
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…