そう言いながらタケルは、新しい店の名刺をくれた。 「そっかぁ……。がんばってるんだね」 「そりゃもう、出世街道まっしぐらッスよ」 「あはっ……」 「何やねん、変な笑い方して」 「んー、なんかねぇ。 あんたのバカ面見てたら、力が抜けたってゆーか」 「何ぃ?」 おどけて凄むタケルに、あたしは頼りない笑みを返した。 するとタケルは、ふいに心配そうな顔になった。 「なんかあったんか?」 「……」 さすが、付き合い長いだけあるなぁ、タケル。 柄にもなく弱音吐いちゃいそうだよ。