カッとした颯太が、私の肩を乱暴につかむ。
その痛みに思わず顔をしかめた瞬間。
横から伸びてきた大きな手が、颯太の手首をつかんだ。
……帰るって言ったくせに。
反則だ。
ここで戻ってくるなんて。
反則すぎます、天馬さん。
「何、あんた?……つーか、うちの店の客じゃね?」
「今日は僕が沙耶さんを誘ったんです。すみません」
「は?マジで?」
颯太が嘲笑しながら、天馬さんの手をふりほどく。
「なんだよ、沙耶。お前、客に手ぇ出されたの? ははっ、傑作だな」
その下卑た表現に、顔から火が出そうになった。
メニュー