Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~


天馬さんは心配そうな表情を残して、帰っていった。


私は映画館の外に出て、颯太が来るのを待った。


緊張しすぎて、指先が凍ったみたいに冷たい……。



「沙耶」


颯太の声に顔を上げる。

そして、愕然とした。


……別人だ、まるで。


2年間も付き合ってたのに、今まで見たこともないような、怖い顔の颯太。

普段のほがらかな性格からは想像もつかない。


でもこんな顔を彼にさせてるのは、私なんだ。



「男は? 一緒に待たしとけって、俺言ったよな?」

「……帰ってもらった」

「は? ふざけんなよ。どっちかっつーとお前より、そいつの方に話があんだけど」

「でもっ、彼は関係ないから」

「“彼”とか言ってんじゃねーよ!」