そうだ、落ち着こう。
ちゃんと落ち着いて考えなきゃ。
颯太が、もうすぐここに来る。
100%私が悪いんだ。
だから逃げるわけにはいかない。
でも。天馬さんに迷惑をかけるのだけは、絶対に嫌。
「天馬さん。私……付き合ってる人がいるんです」
「うん」
「その人が今、こっちに向かってて……。
だから映画は観られなくなりました。ごめんなさい」
「一緒に待つよ。僕にも責任が――」
「いえ。ひとりで平気です。お願いだから、天馬さんは帰ってください」
「……それが、“落ち着いて出した答え”?」
「はい」
「わかった」



