Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~


「まもなく3番スクリーンにて、○○を上映開始します」


私たちが観るはずだった映画のタイトルが呼ばれた。

他のお客さんたちが、スクリーンにぞろぞろと入っていく。


「ごめんなさい……映画……」

「ううん」

「私のせいで……」

「沙耶さんのせいじゃないから」

「映画、観なきゃ……」


せっかく天馬さんと来たのに。

一緒に観るはずだったのに。


こんな形で終わってしまうなんて、やっぱり私……!


「――沙耶さん」


ふいに強い声で名前を呼ばれ、ギュッと両手を握られた。

目の前に、まっすぐな瞳。



「大丈夫だから、落ち着こう」

「あ……」


天馬さんの瞳と、声と、力強い手の感触が

少しずつ私を正気に戻してくれる。