Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~


「大丈夫だから。泣かなくていいよ」


まわりの人たちが無視して通りすぎる中、天馬さんは何の迷いもなく声をかける。

そして男の子をひょいと抱き上げると、私の方をふり返った。


「ちょっと駅の方まで戻っていい?」

「あ……はいっ」


来た道を引き返し、駅前の交番へと向かう天馬さん。

その後ろをついていく私。


男の子を抱いた天馬さんの、背中がすごく優しくて

なんだか無性に、胸が温かくなる……。



交番に着くと、タイミングよく男の子のお母さんが来ていた。

無事に親子が再会できたのを見届けた天馬さんは、何も言わずに交番を後にした。