何が欲しいって、愛が欲しい。


あたしを一番に見てくれる、まなざしが欲しい。


名前を呼んでくれる声が欲しい。


可愛がってくれる言葉が欲しい。


抱きしめて受け入れてくれる、あたしだけの腕が欲しい。






目を覚ますと、辺りはまだ薄暗かった。


目の前にはダイスケさんの寝顔があった。


あ……。寝てるときの顔は、けっこう幼いんだ。


なんて思って見ていたら、ダイスケさんの目がゆっくり開いた。


まだ朝じゃないのに同じタイミングで起きたことが、なんだか、くすぐったい。