帰宅ラッシュの車内は、身動きもとれないほど大混雑。
入り口付近に立っていたあたしは、人とドアにはさまれて泣きそうだった。
窓ガラスに映ったあたしの顔。すっごくブサイクだ。
……あぁ、髪、伸びたなぁ。
だけど、切ってくれる人が、もういない。
「ただいまー、はぁー」
ため息といっしょに、玄関を開けた。
すぐにシュシュールが走って来て、あたしの足にスリスリしてくれる。
「シュシュちゃ~~ん」
なさけない声を出しながら、シュシュールを抱き上げるあたし。
この子はもしかしたら、人間の気持ちが分かるのかしら。
と時々思うほど、落ち込んでるときはそばにいてくれるんだ。



