「んじゃ、俺は地下鉄だから。気ぃつけて帰りなよ」
「……あっ、はいっ!
あっ、今日はありがとうございました!」
「こちらこそ。じゃあねー」
じ……じゃあねーん。
……不覚!!!!
アホアホどアホ、あたしのバカ!
満員電車の中で、叫んじゃいそうな気分だった。
あーもぉ、滝に打たれたい。
座禅組んで和尚さんに喝入れられたい。
なーにが『ダイスケさんは憧れの人』よ。
なーにが『しばらくは誰にも恋できない』よ。
それっぽい雰囲気になったら、あっさりその気になるくせに。
相手を好きかどうかの前に、あたしはただ恋愛ムードに弱いだけなんじゃん。



