「いや、そーゆう面白い子、俺好きだし」
「……」
こらこら、はるか。
この『好き』に反応しちゃだめ。
深い意味なんかないんだから。『犬とか猫が好き』と同じ意味なんだから。
こんなのに、トキめいたりしたら……。
そのとき。突然、ダイスケさんが足を止めた。
「はるかちゃん」
「は、はい……っ」
何? なんで急に立ち止まるの?
なんかダイスケさん、急に顔が優しくなってない?
すっごい見つめられてるし。
え、これって、もしかして。
え、え、でも待って。あたし、今日はそんなつもりじゃ――
「駅、ここでいいんだっけ」
「…………はい?」
え、えき?
目をパチクリさせながら前方を見ると、JRの看板。
「あ、えっと、……はい」



