「帰るの?」 天馬さんの家に着くと、タケルが眠ったはるかをおぶって帰ろうとしてるとこだった。 「こいつ爆睡してるから、今のうちに連れて帰る」 「じゃあ私も……」 「沙耶はゆっくりしてけよ」 そういうわけにはいかないでしょ。 と思ったけど、言う寸前でやめた。 ……タケルにとっては、はるかと2人きりになれるチャンス。 ここは気をきかせた方がいいのかも。 「そうだよ、沙耶ちゃん。ゆっくりしていきなって」 後押しするような天馬さんの友達の言葉で、私はもう少しここに残ることに決めた。