なくした恋は数知れず。 涙が枯れるような大失恋も、それなりに経験してきたつもり。 でも、身が引きちぎられるようなこんな痛みを、今まで味わったことはなくて。 2駅はあっという間だった。 涙が乾く間もなく、到着した。 終電が行ったあとの駅構内は、改札の方に向かう人はなくて、みんなが同じ方向を向いて歩いていく。 そんな流れに取り残されたように、あたしはポツンと立ち尽くしていた。 ここからアパートまで、歩いて10分程度。 なのに、その力すら出ない。 動けないんだ。