Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~


テルさんを乗せたタクシーが走り去ると、アパートの明かりと、わずかな街灯だけが残った。


ダイスケは花壇に座ったまま、あたしを見上げてニヤッと笑った。


「なかなか意外な組み合わせじゃん」

「何しに来たの?」

「んな露骨に、嫌な顔すんなよ。
お前が打ち上げ来ねぇから、心配して見に来てやったのに」


そんなの、頼んでない。

この状況で親切ぶられても、ちっとも嬉しくなんかない。


「あんたに心配してもらうようなこと、何もないから。
わかったら帰って」