「ごちそーさまでしたぁ」 打ち上げを終えてお店を出ると、真冬の冷たい空気が心地よかった。 ちょっと足元がフワフワ。 頬がほてって熱い。 知らず知らずの間に、あたしはけっこう飲んでたみたいだ。 結局、オーディションをどうするかは、今日の段階では決められなかった。 というか途中からお酒が進むにつれ、どんどん話が逸れていって、くだらない雑談で盛り上がってしまった。 でもテルさんは無理に話題を戻そうとはせず、相づちを打ったり、時々からかうように突っこんだりしながら、あたしに合わせてくれてた。