「……なこと」 「ん?」 「そんなこと、簡単に言わないでよっ。何でもかんでも颯太のペースで決めないでよっ」 「……沙耶?」 困惑した颯太の声で、私は我に返った。 しまった……。何もこんなタイミングで爆発しなくても。 今までずっと、波風立てないようにしてきてたのに。 そのとき、後ろで気配がした。 ふり返ると、天馬さんが立っていた。 「ごめんっ……また明日、かけ直す」 私は反射的に電話を切った。