スーパーに到着した。
明るい店内にはちらほらお客さんがいて、有線の音楽が流れていた。
ふたりきりの夜道から、いきなり違う世界に来たみたい。
……なんて思う私は、やっぱり酔ってるのかな。
「沙耶さん、何か欲しい物ある?」
氷を2パック持った天馬さんがたずねた。
「いえ、特に」
「じゃあ適当につまみ買っていこうか」
おつまみのコーナーの方に、迷わず歩いていく天馬さん。
普段からこのスーパーをよく利用してるんだろう。
この人のテリトリーに今、自分がいるのだと思うと、改めて不思議な気持ちになった。
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