私たちは他愛ない話をしながら、歩いて10分ほどの所にあるという、24時間営業のスーパーに向かった。 車の通りの少ない住宅街。 土地勘のない私は、天馬さんから離れないように着いて歩く。 冷たい北風が、風上に立つ天馬さんのおかげで、少しやわらいでいる気がした。 ……私、今、この人とふたりきりで歩いてるんだ。 自分から「一緒に行く」と言ったくせに、ふと、今さらそんなことを思う。 でも私の隣で、お気に入りの映画について話す天馬さんは、これっぽっちも意識している様子はない。