食い入るようにメニューを見ていると、天馬さんがクスッと笑った。 「あ、すみません。時間かかりすぎですよね」 ハッと顔を上げる私。 「ううん。楽しそうに見てるなぁって思って」 「私、こういうの見るの、大好きなんです。知らない名前があるとワクワクするっていうか」 「僕もそうだよ。カクテルの名前の由来とか想像したりね」 「あー、わかります、それ」 「調べるとけっこう面白いんだよね」 「そうそう」 ……あれ? この人、けっこう話しやすい。 ていうか、なんとなく波長が合うような。