「あ、はるか。そろそろ私、ブース戻らなきゃ」 「やばい!あたしもだ」 腕時計を見て焦ったはるかは、とたんに名残惜しそうな顔になった。 「あーあ。もっとゆっくり回りたかったのに、残念だなぁ。 せっかく天馬さんにも会えたのに……」 「こら。グダグダ言わずに、早よ戻れ」 タケルに背中を押され、ブーッと唇を尖らせるはるか。 「天馬さんは、もう帰るんですか?」 「うん。仕事はもう済んだから、もうすぐデザイナー仲間と近所で合流」