やだな。なるべく今は、人と顔を合わせたくない。 きっと不細工な表情してるし、さっき顔を洗ったからメイクが崩れてるはず。 ふてくされたようにうつむいていると、テルさんが軽い口調で言った。 「打ち上げ、行くか」 「……」 「ふたりで」 「え?」 ふたり……って。あたしと、テルさんってこと? なんで? なんで、ふたり? あたしの中の『?マーク』を読み取ったように、テルさんが微笑んだ。 「ニューヨーク行きのこと、ナミがどう考えてるのか、じっくり聞いてみたいと思ってたからさ」