それし、噂通りの人ではないことだって



分かっているのはもう一つある。



彼のお母さんだ。



もし、そんな心の持ち主だったら


毎日のようにお母さんのお見舞いには



来ないだろう。



また、来たとしても



きっと嫌な顔をするだろう。



だけど彼は穏やかな顔をしていた。