風呂から上がると電気のついた眩しい部屋でいつもの3人がネコの寝る周りを取り囲んでごちゃごちゃ言ってた。

寝かしてやれよ。
寝ててもうなされてて寝れてねーみてえなもんなんだから。

俺に気付いてごちゃごちゃと言い訳をする3人。

それにしても・・・
風呂は入りたいもんだよな。

こいつらとも話さなきゃなんねー事もあるし。

響に風呂へ案内させてからソファに集まる。

「どうだった?今日のパーティー。」

「超暇。お前、家の事なんだからちゃんと参加しろよ。おばさん怒ってたぞ。」

「しょうがねーだろ。ネコほっとけねーし。」

「あ、ネコの情報あるよ~。」

この辺の情報は秋季に聞けばたいていの事が分かる。
“情報屋”の秋季に調べさせたのはネコの素性と捜索願。
それと学校。

「葉月 寧子。高校2年生。あの顔でタメだってよ。高校は香桜女学院高等部。ネコは幼稚舎からの超お嬢様組。家の事はまだ調べ中。友達もそこそこ居て、学力は国公立大学一直線で学校の方は問題ないみたい。たまに長期で入院したり・・・。病気と言うよりは怪我、らしい。」

「葉月・・・。財閥の葉月グループか??」

「それが有力だね。」

「ちょっと待てよ・・・。おい、パソコンで葉月グループ検索しろ。秋季、他は??」

春季に指示を出して秋季に先を促がす。