倉庫の王様

サチを好きになって、今まで知らなかった感情をたくさん知った。



嫉妬とか、優しさ。



怒りも知ったし悲しみも苦しみも、全部サチから学んだ。



そして人を好きになる気持ちも。



全部お前が教えてくれたんだ。



「ただいま」

「お帰りなさい!!」

「おぉ、ストレートにしたの?」

「うん!!パーマじゃない方が先生が触ってくれるから!!」

「先生?」

「遊和君…」



ただいまのキスの味も、おやすみのキスも。



抱きしめた温かさとか、サチの愛情。



全部好きだ。



「早くガレージ脱出したい」

「だな。新婚が倉庫はねぇよな…」

「でも好きだよ、倉庫」

「変わったヤツだなサチ…」



プクッと膨れた顔もまたカワイイ。



俺、お前ならなんでもいいんだけどさ。



「いつも倉庫にいるくせに…」

「だよな…」

「そうやってタバコ吸ってる姿、王様みたい」

「ソレ、王子様の間違い?」

「歳的に王子はちょっと…」

「はぁ!?チビのくせに!!」



俺が王様なら…。



お前は王様のペットだな。



一生こんな関係も俺的に悪くない。



END