倉庫の王様

よし、言うぞ。



「あのさ…」

「なんだ、帰ってたのか」

「俺達結婚するから」

「そうか」

「それだけ?」

「体裁悪いけど覚悟してるんだろうからなにも言わない。お前も大人だしな」



へぇ~、親父も大人になったじゃん。



安心したっス。



「おめでと」

「あ、ありがとうスミレチャン…」

「ねぇねぇ、スグル君って食べ物でなにが好きか知ってる?」

「たぶんさくらんぼ…」

「季節はずれだし。使えない姉さん」

「なっ!?」



スミレも少しは歩み寄ってくれたみたいで。



ユリさんは大喜び。



「せいぜい離婚なさらないように」

「お前は素直になれねぇのかよ…」

「大学のレポートがあるので失礼」



桔梗はいつもこんなだからいいや…。



で、別々に暮らしてる祖父ちゃん。



今日は老人会の旅行でいないって言ってたから電話した。



「そうか、よかったな。私もそろそろ第二の人生を歩もうかね?」

「は!?」

「鈴江さんと結婚しようかな」



祖父ちゃんはいつまでも祖父ちゃん。