倉庫の王様

先生がシャツを着直したからあたしも制服を着た。



「サチにプレゼント」

「えっ…」

「左手貸せ」

「は…い…」

「今まで俺について来てくれてありがとう」



そう言って先生があたしの左手の薬指に光る指輪を着けた。



手が震えちゃう…。



「一生、大事にするから」



そう言って指輪にキスをした先生に涙が溢れた。



先生と出会ってからどれくらい涙を流しただろう。



たくさん辛くて、たくさん嬉しくて…。



幸せな気持ちも、苦しくなるくらい人を好きになる気持ちも…。



全部先生が教えてくれた。



「悪いな、こんな汚ない倉庫で…。本当は夜景の見えるレストランとかに憧れてんだろうけど…」

「ううん…嬉しくて涙止まんないっ…」

「よし、じゃあこれからも俺についてこいよ!!」

「うんっ!!」



あたしの好きな人はガレージに住み、学校の倉庫を拠点にしてる。



優しくてカッコよくて、両手に抱えきれないほどの幸せをくれる、あたしの大好きな王様です!!