倉庫の王様

ふたりでソファーに座ってコーヒー飲んでるんだけど…。



空気が重いような…。



「せ、先生!!ご飯食べてってね!?」

「いいのか?」

「ロールキャベツにしたの!!」

「超好き」



父の機嫌が悪くなる一方…。



いつもヘラヘラしてるのにぃ!!



「父!!コーヒーおかわりっ…」

「大事な一人娘だ。泣かせるようなことはしないでもらいたい」



えっ…。



珍しく父が真剣な顔…。



「だけどお父さん、好きになっちゃったもんは仕方ないでしょ?」

「ヤダ!!お前軽そうなんだよ!!チャラチャラ感たっぷりじゃねぇか!!」

「大丈夫ですよ~。卒業するまでは清い付き合いで頑張りますから」

「ムリに決まってんだろ!!」

「努力しますってば」

「絶対ムリだ」

「14でサチさんができたあなたにはムリでしょうね~」

「…………俺、コイツ嫌いだ」



全然ダメじゃん…。



全く丸め込めてないよ先生…。