倉庫の王様

頭を撫でてくれる感覚は前と変わらない…。



余計切ないなぁ…。



先生はあたしをどう思ってるんだろ…。



指輪をずっとつけてくれてるのは嬉しい。



だけど先生の対応が距離を置かれてる気がして不安になる。



意地悪…。



ホームルームが終わる頃に戻った教室では羽賀先生と鉢合わせしてしまった。



サボったのバレバレだよね…。



「サッチン、言い訳は聞かないからこれ運ぶの手伝って」

「はぁい…」



夏休みの宿題を持たされた。



身長の高い羽賀先生の隣を歩くとあたしの背の低さが引き立ちそう…。



「遊和といたの?」

「はい、ごめんなさい」

「どう?ムリしてない?」

「してますよ!!もっといっぱい触りたいのに先生にうまく逃げられちゃって…」

「欲求不満ってヤツですなぁ」



へっ!?



よ、欲求不満っ!?



あたしが!?



「遊和はきっと我慢してるね、いろいろと」

「どうして!?」

「前の自分と比べられるのが怖いって旅行の後にサラっと言ってたよ」



比べる?