倉庫の王様

先生は照れ屋なくせに余裕たっぷり。



あたしだけこんなにオドオドしてる…。



ってかあたしの反応を楽しんでるようにも見える…。



「お前って何気にマンガオタク?」

「少女マンガは日々の活力だもん!!」

「それってアレ?王子様とか待っちゃってる系?」

「夢見て何が悪いんですか~?」

「進路希望に『王子のお迎え』とか書くなよ?」



そこまでトリップしてないもん…。



少しだけ夢見たりしてるだけで…。



でも今は目の前に王子様がいるし…。



ってか…王子様より王様っぽいけど…。



「先生だってコスプレ好きなんでしょ?」

「は?」

「だって前にナースにハマってるって言ってたもん…」

「まぁ…嫌いじゃねぇな。サチに首輪とかつけてぇ」



首輪はレベルが高すぎます!!



さすがにそれはムリ!!



「お前って犬みたいじゃん?」

「犬?」

「小型犬。しかも俺に懐きすぎ」



だって好きなんだもん…。