そのまま初めてサチの新居を訪ねた。



住宅街の一軒家。



冷たい感じのする壁はコンクリートだ。



ってか3階建て…。



金持ち丸出しの家のガレージに車を止めて、玄関に回ってカギをあけた。



新築の匂いと大きな玄関。



勝手にお邪魔します…。



キョロキョロしながら中に入って、いちばん近くのドアを開けた。



物凄くデカいテレビは電気屋でしか見たことないくらいで…。



ソファーも白、ラグも白。



ガラスのテーブルに置かれた灰皿まで白。



リビングから見えるキッチンがデカい…。



アユミサイズなのか、少し背が高め。



サチが苦労しそうなキッチンだな…。



ダイニングテーブルは前の家のままだった。



あんまり探索しちゃいけない気がするので座ってまぁす…。



サチが早く帰って来ることを祈り、ソファーに座ってただテレビを見てた。



あっ、親父に電話しとくか…。



取り出した携帯で、めったにかけない親父の番号。