俺、このチャラ男と寝食を共にしたくない。



俺も家出してやる。



「好きなだけいればいい。俺が出てくから」

「どこに行くの?」

「知るかよ。親父には言っとくからな」

「遊和兄のバーカ!!」



人んち占領しといてバカはねぇだろ。



勢いで家出したけど…。



どこ行こう…。



あっ、父に電話したかったんだ。



「なんだ先生」

「おめでとうございます」

「ありがとう!!アユミに似てカワイイ娘なんだ」

「よかったスね、娘さんで。でね、モノは相談なんだけど…」



今なら落とせるかと思って。



超気分イイはずだから。



「うちに泊めろ!?」

「行くとこなくなっちゃって。べつにホテルでもいいんスけど」

「いや、来ていいぞ。今日からアユミに付き添ってやりたかったから防犯面で」



引っ越した家にはまだ行ったことがない。



一軒家だから父は更にサチが心配だそうだ。



で、会社にカギ取りに来いってさ。