その日の夜、先生と電話で久しぶりに話した。



バイト初めてから何だか気まずくてかけられないんだもん…。



「あのね、やりたいことが分かってきたような気がするの」

「大学は?」

「行かない…」

「で?何する気?」

「何かを作る仕事がしたい」

「店長に汚染されたかチビ」

「多少…影響は受けてるけど…。でもね、初めて自分の力でクマチャン作ってみて、すごい楽しかったんだよ?」

「それで食えると思ってんの?」



そんな言い方しなくてもいいじゃん…。



夢くらい見せてくれてもいいのに…。



やっぱりあたしがバイトしてるのが気に入らないだけなのかな…。



何言ってもわかってくれない気がする…。



「先生は応援してくれないんだね…」

「そんなこと言ってねぇだろ」

「言ってるよ!!やっと見つけた夢なんだから応援してくれたっていいじゃん!!」

「…………ごめん。俺、店長に嫉妬しすぎてる…」



なんで先生ってこんなに卑怯なの?



そんな風に謝られたらあたしの気持ち…不完全燃焼じゃん…。



言いたいことが言えなくなる…。



「どうしよう…。俺…お前が目の届かないとこに行くのがすげぇヤダ…」



そんな言葉…嬉しいだけじゃん…。



もう…泣いてやる。