倉庫の王様

嫌みだけ言ってパタッと横に倒れたサチ。



サチ用に置いてあるミニ毛布をお腹にかけて本当に辛そう…。



「薬もらって来てやろうか?」

「寝てから決める…。枕ほしい…」



枕!?



枕になるようなものなんかないんだけど…。



「先生行っちゃうの?」

「いや、いてもいいけど…」

「ひざ枕して?」



それって甘えられてる!?



なんかカワイイ…。



もっと頼れよ~!!



軽い頭を膝の上に乗せて頭を撫でた。



バイトのこととか、聞きたいことはいっぱいあんだけど…。



まぁいいか。



「うぅぅぅ~…」

「平気か!?」

「う~…」



超可哀相!!



痛いの可哀相!!



バイト行けねぇんじゃねぇか?



そう思った瞬間、珍しくサチがネックレスをしてることに気づいた。



学校の時はなにもつけないのに?



どんな心境の変化だよ。



なんだかモヤモヤして、吸ったタバコ6本。



そろそろサチを起こそう…。