渋々向かった職員室でニヤケる。



ってか溶けちまうよ。



「宮先生、なんかいいことありました?」

「洋子先生には秘密です~。しいて言うならば…子犬拾いました」

「あたし犬大好き!!ミックス!?」

「あれはきっとチワワだ」

「見たぁい!!ってかチワワなんて捨てられてます?」



チワワだよなぁ~。



クリクリした目とか毛並みとか。



あれが俺のだなんて…。



ムフフッ…。



早く家帰って電話してやろ。



「……い、宮先生っ!!」

「はい!?」

「意見を言ってもらいたいんですが!?」

「意義ナシで~」

「風紀のことですよ!?いつも反対なさるのに!!」

「あぁ、今はどうでもいいっス。早く終わらせましょうよ」

「まったく…この人は…」



バレないように頑張ろ。



で、俺もいっぱい可愛がってやんの。



あんな酷いことした分、ちゃんと愛してやるんだ。



「なにか他にありますか?」

「ナシっ!!お疲れしたっ!!」

「宮先生っ!!」



俺のチワワは生徒だけど彼女です。