授業中は人がいなくてつまらない。



祖父ちゃんが置いてったゲームももう飽きた。



体育にでも混ざりてぇな…。



なんて思ったり…。



たまに図書室に行って本の虫になる。



だけどヒマすぎて読み尽くした感じだし…。



眠いから昼寝しよ…。



理事長室にカギかけりゃ誰も起こしに来ないけど、今日は天気がいいから中庭で昼寝。



ここが俺の学校だなんて今だに実感湧かねぇや…。



ポカポカの昼下がり、緑の芝生に転がった。



ウトウトし始めた時に鳴った携帯。



『お昼寝?教室から見えるよ~』

『お前窓際なの?』

『うん、授業に集中できない』



サチ…。



お前どんだけ俺が好きなんだよ。



かなりうれしいぞ。



『受験生、成績下げんなよ。俺が父に怒られそ』

『じゃあ先生が教えて?数学』

『保健体育なら教えてやるから』

『エッチ…』



俺がエロくなんのはお前の存在が悪い。



きっとさっき俺がサチに言われたことと同じ意味。