ヒマになったオバチャンと話しながら。



「遊和チャンいくつだっけ?」

「今年27だけど?」

「そろそろ結婚とか考えるての?うちの21の息子が結婚するとか騒いでるのよ~…」



結婚なんて考えもしない。



どうにか今の状況を乗り切ることしか頭になかった…。



言われてみると俺も案外結婚適齢期ってヤツ?



「彼女いるんでしょ?」

「いると思う?」

「う~ん、いるわね。絶対いる」

「なんで!?」

「前よりガード上げた気がするからよ」



オバチャン怖っ…。



自分じゃ気づかなかったけど…。



これ以上突っ込まれたくないから話し変えなきゃ…。



「そういえばさ、植木の剪定できる?やっぱり造園業者に頼んだ方がいいと思う?」

「理事長の植木?今までも頼んでたでしょ?」

「そうなの!?俺よくわかんなくてさ~」



突っ込まれたら鋭く進入されそうだ…。



学校に俺の居場所はあの倉庫だけなんだろうか…。