倉庫の王様

泣かせないという約束も全く守れなかった。



殴られても仕方ないと思ってる。



「サチと先生の問題だから首を突っ込む気はない」

「えっ!?」

「結婚に響くってことだけ忘れるなよ?」

「それは反対するって意味!?」

「当たり前だろ。これからの行いも査定に入るし」



父って穏やかに怖い。



絶対敵にしたくないタイプ…。



「できちゃったも認めない。以上、彼女の親父の戯言でした」

「了解いたしました…」

「寄付のことは気にしないでください、理事長さん」



ポンッと肩に手を置いてから部屋を出てった父に背筋が凍る思い…。



あの人ってひ弱そうに見えて超力強い…。



久しぶりに変な汗かいた…。



リビングでは高橋がなぜかメシを食おうとしてて…。



アユミの作ったメシを食わされるなんて…。



ざまぁみろ~!!



「理事長さんも食べていかれます?」

「いえ、今から学校に行っていろいろすることがありますので」

「そう、お気を付けて」



アユミも怖いっス…。