倉庫の王様

コレって非常にまずい状況?



どうしようか…。



その時聞こえたサチの声…。




「先生?」

「あぁ!!お父さんはいる?」

「さっき帰ってきたよ」

「い、今から行くので開けてもらえるか?高橋も一緒にいるんだけど…」

「えっ!?い、イブ君!?」



これですべてを悟ってほしい。



余計なことは絶対言うな。



恋敵にバレるなんて最悪中の最悪だろ。



開いた自動ドアに向かって一緒に高橋と歩きだした。



マジでないって…。



元はと言えばお前が原因で別れたような…。



俺、お前嫌いだ。



「急に理事長になってたんでびっくりしましたよ」

「だろ?でもちょっと真面目っぽくね?」

「黒髪とスーツだと普通のサラリーマンには見えますね」

「もっと褒めろよ」



超気まずいんスけど…。