知らん顔して空いてる進路指導室にやって来た。



なにも話さないアユミにお茶を出して…。



バンッと叩かれたテーブル…。



「ふざけたことしてんじゃないよ」



すっげぇキレてるらしい…。



昔からアユミは怒ると目がハンパなく怖い…。



「俺とサチの問題だから」

「詳しくは知らないけどさ、別れたとかでしょ。アンタ浮気したの?」

「してねぇよ!!そんなヒマもねぇ」

「だったらなんで毎日泣いてるの!?」



最近は父の帰りが遅くて、サチが学校を休んでることは隠してるらしい。



だから父じゃなくアユミがここにいるんだと確信…。



「麻飛がどんな思いでアンタのこと認めたかわかる!?サッチャンに彼氏ができた時のあの人の気持ちとか考えた!?」

「仕方ないことだ…」

「だったら初めから手なんか出してんじゃねぇよ!!立場とか関係なく好きだったんならなんで別れんの!!」



一応妊婦と聞いてたから…。



まぁ、落ち着けと…。