毎日の残業と睡眠不足。



そのせいで俺の体調も徐々に崩れて行ってる。



今日は頭が痛い…。



「遊和?書類よりご飯」

「適当に食うから大丈夫」

「どこに遊和の昼メシあんの?」

「コーヒー」

「ちゃんと食えっ!!」



トーヤに無理矢理口の中に押し込まれたヤキソバパン。



腹なんか減ってねぇのに…。



「失恋って怖いね~。人格変えちゃう感じ?」

「変わってねぇよ」

「仕事なんかキライだったくせにね~」



フワッと香るトーヤの香水の匂いに吐きそうになった。



妊婦か俺は…。



「お前の首切ってやる」

「それはやめて!?無職はヤダ!!」

「だったら黙ってろって」

「はいはい」



トーヤなりに心配してくれたっぽい。



今はほっといてくれ。



いつか踏ん切りつくだろうし…。



そう思って1週間、サチはやっぱり登校拒否…。



そろそろマズいと思ってた矢先だった。



学校に現れたのは父ではなくアユミ。



もちろんサチの保護者として。