倉庫の王様

先生以外の人と付き合うなんて考えたくもない。



膝の上に抱っこされるのも、あんなにいっぱいチューするのも…。



全部先生がいい…。



「どうしようもなく先生が好きで…拒絶されても…そばにいたいって思うのは…ダメなこと?」

「泣かなくていいから…。サチの気持ちはわかったから…。宮さん悪く言ってごめん…」



なぜかつられて泣いたヒカリ。



友達の有り難みを改めて感じた…。



あたしはイブ君のとこになんか行けない。



先生を忘れるなんて今のあたしにはムリ。



もうすぐバレンタインだったのに…。



あたしがイブ君の言うこときいたのもいけなかったのかもしれない…。



悪あがきでもいいから…。



このまま終わりたくないよ…。



「昔の携帯使えないの?」

「使えるけど先生の番号わかんなくなっちゃった…」

「もう泣くな~!!あたしまで泣けてくるし!!」



いつになったら涙が出なくなるんだろう。



あたしはしばらく前に進めそうにない。