倉庫の王様

俺の中ではサチがいちばんカワイイ。



比べちゃいけないけど今まででいちばんカワイイと思う。



「他に写真とかないの?」

「あるけどダメ。サチ妬いちゃうでしょ」

「女たらし~…」

「さてとっ、親父に挨拶行くぞ~」

「ね、ねぇ、お父さんに怒られたりしない?」



それはわからん。



サチと付き合ってることについては俺もなにも聞いちゃいないから。



「一緒に怒られような~」

「やっぱりあたし先生の実家嫌い…」

「ははっ!!大丈夫、俺が守るから」



反対されたら説得するまでだし。



最近俺の行いもいいし?



なに言われっかなぁ~。



親父がいる居間に向かうとサチはビクビク。



大丈夫だって、俺に任せとけば。



「親父~、明けましておめでとう」

「ん」

「彼女連れて来てやった」

「な、なにっ!?」



えっ、なんで動揺してんの?



親父らしくねぇんだけど…。



「は、初めまして、龍ヶ崎 サチと…申します…」

「ち、父です…」

「えっと…あ、明けましておめでとうございます!!」

「おめで…とう…」



なんか…楽しい。