倉庫の王様

我慢するとか言ったくせにやっぱり俺で汚してやりたくなる。



だってさ、こんなに好きなんだもん…。



俺だけのものにしたい…。



「遊和も浮気しねぇしな。サッチン愛されてるな」

「知らないです、先生なんか」

「なにそれ?」

「ちょっと怒ってます。だけど気付かないから放置します」

「意味わかんないけどサッチンにハマる遊和の気持ちはちょっとわかったかも」



なんで怒ってんの?



俺がなんかした?



もしかしてチューしないとか言ったから?



だったらさっさと食わせろよバカサチ!!



「よし、完成。カワイイね」

「ありがとうございます!!久しぶりにアップ!!」

「コレ探すの苦労したんだから壊すなよ?結構もろいし」

「大事にします!!」



俺がサチに似合うと思って探してもらったかんざし…。



この日のために買ってやった。



巻いた髪をアップにしてるサチを初めて見たからなのか、なぜかドキドキしてしまう…。



うなじって今まで何がいいのかわかんなかったけど…。



超いい…。



「先生、写真撮ってね!!」

「父に見せんの?」

「うん!!喜びそうだから!!」



あぁ、カワイイ…。