倉庫の王様

あたしの部屋から上着を取ってきた先生はポンポンッと頭に手を置くだけ。



なんか…不完全燃焼…。



「先生、あたしなんか…」

「メールするから。オヤスミ」

「ちょっ…」



急ぐように帰った先生…。



せっかく会ったのに…キスしてないよ!?



まさか気づかなかった!?



あのキス魔が!?



うぅぅぅぅ~…。



超モヤモヤするよっ!!



父がお風呂に入りに行った隙にアユミさんに聞きたいことを聞くことにした。



「先生ってどんなコだったの!?」

「遊和はとにかくモテたね。学校違うコとかに毎日待ち伏せされたりしてた」

「か、彼女…とか…」

「高1ん時だったかな?確か長く付き合ってた女はいたけどろくな女じゃなかったね」

「先生はその人とどんな感じだったの!?」

「さぁ?あたしらが仲良かったのってソイツと別れてからだしね」



まだまだ聞きたいことはたくさんある!!



この際だから聞いちゃっていいよね?