倉庫の王様

もう先生のことしか頭になくなって…。


だけど電話は来なくて…。



『悪い、今日ちょっと電話できねぇ。ついでに明日学校休むから』



それだけメールが来てた。



あたしが寝てからだいぶ経った時みたい…。



気付かなかった~…。



こんなに気が重い月曜日は久しぶり…。



先生に何があったのかもわからないし、学校に行っても会えない…。



でも先生のぬくもりを求めてあの倉庫には行ってしまった。



カギを開けて誰もいないと思ってたのに…。



「おはよん」

「羽賀っ先生…なんで…?」

「今日遊和休みだから」



これって聞いてもイイのかな…?



でも羽賀先生は教えてくれる?



「どうして…先生が休みなんですか?」

「俺の口から言ってイイのかわかんないから何も言えない」

「それってものすごく気になるんですけど…」

「遊和はなんか言ってた?」

「いえ…。ただ今日は休むって」

「そっか、なら教えられないな」



何があったの?



どうしたの先生…。